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東洋のミューズ

On 2013年1月28日
By itomakoto
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三寒四温と言いますが、どう贔屓目にみても六寒一温くらいでしょうか・・・

今朝の冷たさは耐えられない!などと、毎朝言ってるような気がします。

そんな中、先週はラジオ大阪の番組の収録で、本当に久方振りに大阪へ行きました。

数年前、大阪の友人が上京した時「いま(ま、にアクセントです^^)大阪らしゅないねん」と話してましたが、なんと、オオサカ、復活しつつある気配をびっしりと感じました。

大阪でのことは、また書こうと思っていますが、その収録の後、折角なので、奈良、京都を駆け足で回ってきました。

まず奈良。心友のアドヴァイスで「秋篠寺」へ行ったのですが、いや~ぁ、素晴らしかったです!!

西大寺駅からのバスを降りると、ひっそりと趣のある境内へ。

 

しかも時間が早かったこともあり、観光客の姿は一人もなく、伊藤、寺を独占状態。

ああ、来てよかった・・・

 

 

 

 

 

 

砂利を踏みしめる音が、静寂の中、心地よく響きます。

 


本堂に向かう両側に、敷き詰められた苔の絨毯。
朝方まで降っていた慈雨を含んで、見事なまでに美しく・・・

そして、ひたすらな静謐・・・

 

 

 

 

実は、この奥の本堂におわします天女様に会いにきたのです。

かつて天上で、シバ神が天女たちとともに歌や踊りを楽しんでいた時に、シバ神の髪の生え際から生まれ出た天女「伎藝天」。

その美しさ、秀でた伎芸は例えようがなく、他の天女の遠く及ぶところではなかったと伝えられています。

そしてついにご対面!

ああ、なんと優美な立ち姿・・・さすがに“東洋のミューズ”と称賛されるほどのオーラ!

僅かに口を開き、斜め下に目線を置き・・・

その斜め下の場所、目線が合ったところで、ずっと手を合わせ、目を瞑り、また目を開き、長い時間、ずっと一人で心通わせ、また祈りました。

いろいろとお話しいただいたように感じました。

堂内で(撮影等されないよう)番をしていた女性(おそらくは学生さん)、きっとヘンなおじさん・・・と警戒していたかもしれません;;

伎藝天、日本で見られるのは、ここ「秋篠寺」のみとのこと。心友から「是非ここにお参りを」と言われたのですが、よくぞ言っていただいたと感謝しました。

是非、皆さんも。ちなみに、ほかも数か所回るつもりで奈良に入ったのですが、この余韻を消したくなくて、どこにも寄らず、京の旅館へ向かいました。

秋篠の天女の御顔尊きて

天平の風堂舞い踊る

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