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程(ほど)ー八分咲きを良しとするその心ー

On 2013年8月20日
By itomakoto
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これは日本画壇の名匠、菊池契月氏の絵です。

お世話になっている株式会社日ノ樹さん所有の、鎌倉・カフェテラス樹ガーデンで、この掛け軸を過日じっくりと見せていただきました。

清々しく、優しく、極めて品格のある絵で、洗練されたその世界観に魅了され、しばし浸らせていただきました。

「百花の王」と呼ばれ、富貴のシンボルとされる牡丹を、全開させず、八分の開花を捉え良しとしたその心・・・

“謙虚なる美”とでも言うのでしょうか。

この絵を見ていて、「程(ほど)」という大好きな言葉を思い出しました。

過ぎず、足りず、偏らず、相応を表す言葉「程」。

いい加減なところで手を抜いているのとは、中身が全く異なる訳です。それは、自ずとにじみ出るものであり、見る人が見れば、違いは歴然なのでしょう。

すなわち、この絵の語るところかと考えます。
 

やはり日頃の地道な努力こそが大事なんだなぁと、○○才にもなってつくづく感じる今日この頃です^^

 

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